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島大・島大生ができるちょっと変わった子育て支援(2)

山岸主門(生物資源科学部)

「あー良かった。今日は大人の声がしなかった」これは、ある遊び場に初めてやって来た子どもが帰るときに呟いた一言。この子が言う「大人の声」って、いったい何のことでしょう?

私たち大人は、子どもの言動に対して、「~しちゃだめ!」とか「~しなさい」とか言いがちですよね。仕事では大学生に対しても、面と向かって言わないにしても、禁止事項や命令語がついつい頭に浮かんできませんか?

冒頭の遊び場には、もちろん大人のスタッフもたくさんいて、それなりに「大人の声」は存在していたはずでした。しかし、「大人の声がしなかった」と子どもが言ったのは、「~はできません」とか「~やりなさい」といった禁止・命令ことばがほとんどなかった、という意味だったのだと思います。

今月と来月の本コーナーで紹介させてもらう「冒険遊び場(プレーパーク)」は、「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーにしています。

冒険遊び場は、子どもが「遊び」をつくる遊び場です。そこでは火を使ったり、地面に穴を掘ったり、木に登ったり、何かものを作ったり・・・。落ち葉やどろんこや自然の素材を使って、遊び場にあるスコップや金づちや大鍋を使って、自分のやってみたいと思うことを実現していく遊び場です。さまざまな遊びが展開されていくので、変化しつづける遊び場ともいえます(日本冒険遊び場づくり協会より)。

禁止するのではなく、一緒に考えてやってみる。子どものありのままを受け止め、子どもと人として対等な関係を築くことが大切だなあ、と思っています。

さて。このような冒険遊び場を、島根大学と島根県立短期大学部の学生が、サークル『プレプレまつえキッズ(略してプレプレ)』として約10年前に立ち上げました。全国には250近い冒険遊び場がありますが、学生が主体となって運営しているのは、現在では『プレプレ』だけのようです。西川津町の東隣の旧持田小学校の跡地を中心に、今年度は国際交流広場(川津)や附属幼稚園、川津幼稚園・小学校、朝酌小学校、島大本庄農場などで年間40日くらい開園しています。

ここで緊急告知。今回、3月29日(月)と30日(火)の10:00~16:00まで、島大松江キャンパスで開園します。『プレプレ』は島大のサークルでありながら、松江キャンパス(西川津町)内で開園したことは今まで一度もありませんでした。場所は、正門を入ってすぐ左のエリア、正式名称はわかりませんが、本部棟&教育学部等&総理1号館&駐車場に囲まれた、中央に開学一周年記念植樹のクスノキがある草地です。

春休みに入ったこの時期、「子どもだけ家に遊ばせておくのもなあ・・・」とちょっと困っている教職員の皆さんはおられませんか? この二日間は、子どもと一緒に通勤し、正門を入ったところで「バイバイ、またお昼休みにね!」というのはいかがでしょうか? 年度末、消化し切れていない、たっぷり余った有給休暇を有効利用して、「自分の職場で子どもと遊ぶ」っていうのもカッコいいと思いませんか?

「そんなこと言ったって、『プレプレ』ってやっぱり怪しいよね」と感じた皆さん。その気持ち、よーくわかります。そんな素直な皆さんは、とりあえず29日にこっそり様子を伺って、「ちょっと面白いかも?」と感じられたら、30日は親子通勤&正門でバイバイ、ということで、お願いします。

最後に、2月末の土日に川津公民館向かいの国際交流広場で開園した「冒険遊び場」の写真をご覧ください。次の2枚の写真を見て、何か違いが分かりますか(左:1日目、右:2日目)?

左の写真は七輪でべっこう飴づくり、右の写真はベーゴマ遊びをしています。あまり動きのない写真なので、普通に見たらつまらないのですが、ここで注目は、背景にあるテニスコート。今回開園した国際交流広場にはすぐ隣りにテニスコートがあります。左の写真(1日目)には男性(親父)二人がテニスをしているのがわかりますか? この後、テニスママさんが7~8名来られて、大盛り上がり。「テニスができるなら子どもを連れて行ってみようかな」という親御さんもいるのでは、と予想して隣接テニスコートを予約したわけで、この企みは大成功でした(2日目はすでに予約いっぱいで使用できず・・・)。これは、「子どもの遊び場」をより豊かにしていくためには、「親の居場所づくり」も重要だなあ、と学生たちと相談した中で生まれた作戦でした。

今回の初「島大開園」の結果、そして、この『プレプレ』との私の出会いや現在の関わり合い、さらに、『プレプレ』を通じて、「学校・家庭・地域の連携」とか「社会全体で子育てを支える」について、また来月に書かせてもらいます。

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