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育休パパの迷走記(1)

丸橋充拓(法文学部)

最初に告白します。
私の場合、育児休業という選択は「ミーハー」的でした。
保育所に入れないわけではない。
家族は全員同居しているので、松江を離れる必要もない。
私の育休前に100%離乳食で生活できるようになっていた。

年齢も一歳を超えていたので、「育児休業基本給付金」の対象にならない(つまりは完全無給状態)切実に育休を取らねばならない理由は、正直ほとんどなかったのかもしれません。

ではなぜ育休を取ることにしたのか。

あえて言語化するなら「何となくカッコ良さそう」だったからです。
この制度の存在を知ったとき以来、抱き続けていた感覚でした。
動機不純ですよね。
負担をかけた同僚たちに合わせる顔がありません。
でも、育休のあるべき姿とは「こんな理由さえまかり通る」状況のはず、と手前勝手に解釈し宿願成就に突進してしまいました。

もちろん育休生活の現実は、ミーハー根性だけで回せるほどお気楽なものではありません。振り返れば毎日「独り相撲」を取っていたように思います。
その足取りを少しく披露することで些かなりとも罪滅ぼしができればと考え、今回の寄稿をお受けした次第です。

さて、本企画ではこれまで3人の先生が経験を語っておられます。
拝読するにつけ、いずれもはたと膝を打つことばかり。
そこで今回はまず、そのなかで私が深く得心したものについて、若干のコメントを加えて以下に摘記し、次回以降の起点とさせていただこうと思います。

  1. 「男の育児=特別なこと」か?
    育児を性差の土俵で論じてしまうと、男性の育児は「特別視」から始まってしまいます。育児を「男性自身の生き方の問題」として位置づけてみると、どうなるでしょうか?
  2. 「育休=特別なこと」か?
    育児のあり方は家庭等によって百様のはず。育休が特権化される風潮も見受けられますが、しょせん一ヴァリアントに過ぎません。ただ育休には育児をめぐる諸問題が凝縮しているところがあります。
    したがって育児全般を展望する「覗き窓」として育休を位置づけることには、積極的な意義があると思います。
  3. 「専業主夫/主婦もタイヘン」
    育休とは、端的には専業主夫/主婦になること。普段とは異なる立場に身を置いてみると、この世の姿も随分違って見えそうです。
  4. 「育休/育児は子どものためのもの」
    なぜ男性は「育児をする自分」にストーリーを設定してしまうのか。様々な局面で頭をもたげる過剰な「自意識」。でもその間、子どもが「お留守」になっていませんか?
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