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父親の育児参加の例―妻が専業主婦の場合(2)

浅田 健太朗(法文学部)

前回に引き続き、妻が専業主婦の場合の父親の子育てについて、平凡な一例をお示ししたいと思います。今回は息子が1歳になってからのことを思いつくまま挙げてみたいと思います。

外に連れ出す

1歳ぐらいになると、母親を一人でゆっくりさせようと思い(育児のできる夫を演じたいという裏の目的もありましたが)、週末にはなるべく息子を外に連れ出すことにしました。だいぶ母親がいなくても間が持つようになってきたということもあり、妻が風邪を引いた週末などは、一日息子と過ごすことも。車で近隣の公園やフォーゲルパークに良く行きました。幸い車に乗るのが好きな乳児でしたので、こちらも好きなドライブを楽しんでいたような気がします。また、この頃の息子は電車を見ることが好きでしたので、イングリッシュガーデンの駐車場で一畑電車を眺めていました(ちょうど電車がすれ違う駅なので、一度に2車両が見られる穴場です。寒い時期でも車の中からゆっくり見物できます)。鉄道ファンでもない私ははっきり言ってすぐに飽きてしまいましたが、その分忍耐力はついたような気がします。

男二人の冒険

2歳になったばかりのころ、理由は覚えていないのですがなぜか息子と二人きりで宍道の森林公園にキャンプに出かけました。隣の家族連れが楽しそうにバーベキューを囲んでいるのを尻目に、二人でインスタントラーメンをつついていましたが、周囲の目にはどのように映っていたのか…。テント泊は少し怖がりましたが、何とか寝かしつけて最後にはもう一泊すると駄々をこねるまでになっていました。

また、3歳になったばかりのころ、私の実家のある名古屋まで二人きりで電車の旅をしたこともありました。岡山までは空いていて良かったのですが、新幹線に乗ってみると満員で、息子を膝に載せて周りに迷惑をかけずに静かにさせておくのは一苦労でした。

このようにたまに息子と自分だけの時間を作ってみますと、改めて子育てのあらゆる面で妻に依存している自分に気づかされます。妻と一緒なら、多少泣かせても大丈夫とばかりに、叱ったり、放っておいたりしているのですが、妻がおらず息子と自分だけという状況になると、例えば「お腹空いてないか」とか、「おしっこ行きたくないか」とか、「絵本でも読むか」とか、泣いてどうにも手が付けられない状況に陥らないように、色々と気を配っている自分がいます。二人きりで出かけることは、母親の苦労を体験するいい機会になりました。

以上、私の体験を並べ立てましたが、共働きのご家庭や、単身赴任、朝早く家を出て夜遅くまで帰れないような勤務をされている方から見れば、私の子育て環境は非常に恵まれていて、お怒りを買うかもしれません。しかし、基本的には私は子育てを、楽しくて発見に満ちた体験として捉えていますので、あまり脚色せず、ありのままの体験を綴ったつもりです。

私は実は、「ワーク・ライフ・バランス」という分かりやすいようでいて、その内容があいまいな外来語によって、父親に特定の理想像を押しつけるのは、あまり好きではありません。極端に言えば、まったく育児に父親がタッチしない家庭も、あっていいと思います。逆に母親がまったくタッチしなくてもいい。それぞれの家庭の事情、教育方針、好みによってさまざまな型があってよいと思います。ただ、いつも子どもと接しながら思うのは、このような時間があとどのくらい続くのかということです。私自身が、小学校の高学年にもなると、親を疎ましく感じ、友達とより多くの時間を過ごしたいと思っていました。実際に現在年長の息子は、既に私と遊ぶより友達と遊ぶことが多くなっています。寂しいことですが、それを受け入れるためにも、今の時期の子どもとの時間を大切にしたいと思っています。ですから、今回書いた何の変哲もないいくつかの事例は、こんなことをした方がいいですよという意味ではなく、子どもと接するのはこんなに面白く色々な発見があることで、人生のごく短い時間でしかできない貴重な機会だということを、もう一度確認していただくきっかけになればと意味でご紹介いたしました。

おまけ 子どもと過ごすのにおすすめのスポット

育児するお父さんが子どもを連れ出すときは、やはりどこか目的地がないと間が持ちません。参考までに、私が松江近郊でよく利用した場所をいくつか書き出してみました。

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